「難聴によって仕事や対人関係でのコミュニケーションが辛い…」
「人との関わりでストレスを抱えているのは自分だけなのか…」
「難聴によって聞き取りにくいことへの対処方法はないのか?」
この記事を見ていただいているということは、現在こういった悩みを抱えていませんか?
身近な人でさえ相談してもなかなか理解は得られず、調べても当事者の言葉ってなかなか出てきませんよね…
できれば具体的な対策方法など、「『自分と状況が似ている当事者』の実体験に基づいた症状と対策方法を知りたい…!」と思いませんか?
そこで当記事では、
・そもそも難聴はどんな種類や程度があるのか
・それぞれの症状とは?
・難聴当事者のリアルな日常生活と仕事での困難感
・ストレスと対処方法
についてお伝えしていきます!
少しでも参考になれば嬉しいです(^^)
もっと話を聞きたい方、興味があるよって方はぜひ、コメント欄より私に話しかけてくださいね!!
本文に入る前に、難聴の記事について書いているけど実際のところどんな人が書いているのか気になりますよね!
少しだけ私のプロフィールをご紹介します(^^)
プロフィール
難聴の種類
中等度難聴。幼稚園の時に中耳炎になり、治療過程で難聴になりました(T-T)
今の職業
看護師。新生児期、精神科を経験しています。
看護師年数
現在4年目です。仕事の時は補聴器を活用しながら、聞き返しながら働いています(^_^;
記事では私の体験談も載せていくので、プロフィールの内容を頭の片隅に置いて頂けたら嬉しいです(^^)
1.難聴の種類と症状
難聴には大きく分けて「伝音性難聴」「感音性難聴」「混合難聴」の3つの種類があります。
最近では「Silent」というドラマでろう者の方のお話がありますよね!
ろう者は聴覚障害者ではありますが、難聴者ではないって知っていましたか?
グーグルで調べていただくと出てくるのですが、難聴とは「聞こえにくい状態」のことなんです。
聾者は完全に聞こえない状態なので微妙にニュアンスが異なるのです。
このように、難聴にも種類があるので自分はどの種類の難聴なのか、知り合いはどんな種類の難聴で困っているのか理解して頂けたらと思います!
では、以下で解説していきます!
1-1.伝音性難聴と症状
まず、伝音性難聴は耳の中のどこの部分が障害されているのでしょうか。
次の画像をご覧ください。
引用:補聴器販売.com
伝音性難聴とは外耳から中耳までが障害されている難聴です。
伝音難聴は,外耳道,鼓膜,または中耳の病変から二次的に発生する。これらの病変により,内耳への音の効果的な伝導が妨げられる。
つまり伝音性難聴は、外耳で音を拾って鼓膜へ伝え、中耳で音声拡張器みたいに音を増幅して内耳に届ける、この過程が障害されています。
症状
・耳がつまった感じがする
・大きい音でないと聞こえにくい
・音自体は歪んで聞こえることはあまりない
原因
・中耳炎
・耳垢がつまる
・耳小骨の奇形や耳の穴が塞がっているなど先天的な奇形 など
治るのか
伝音性難聴は治療をすると治る可能性が高いと言われています。
1-2.感音性難聴と症状
感音性難聴は先ほどの画像の内耳や聴神経の部分が障害されています。
内耳の機能について以下引用のように説明されています。
内耳は音の大きさだけでなく、高さの知覚を鋭くするなど様々な役目があると考えられています。そこに異常があると、例えば音の高さの区別がしにくくなります。
感音難聴では、言葉が聞き取りにくくなります。私たちが言葉を聞き分けるには、どの高さの音がどの程度の大きさの割合で鳴っているのかを判別しなければいけないからです。
その他、「補充現象」という音の大きさの変化に関する異常なども生じ、音がひずんで聞こえるようになってしまいます。
例えば、高級なイヤホンで音楽を聴くと音の質や深みなどが変わりますよね!
内耳は高級なイヤホンのように音の高さ、強さ、音の種類をしっかり聞き取るために必要な機能が備わっています。
そんな内耳が障害されてしまうと、音や言葉の判断が上手くいかなくなってしまいます。
症状
・音の出所が分からない
・テレビ、音楽、映画などが上手く聞き取れない
・聞き返し、聞き間違いが多くなる
・遠くの音が聞き取れない
・耳鳴りがする
・電車のホームなど騒がしい場所での会話が困難
・音がゆがんで聞こえる
・図書館などヒソヒソ話ができない など
原因
感音性難聴の原因については種類がたくさんあるため、別記事で解説していきます。
治るのか
感音性難聴は神経の損傷のため、完治することは難しいです。
ただし、突発性難聴では聴神経が損傷されてから安定する前に早期の治療を行えば改善することもあります。1)
引用:1)https://ibuki-toyonaka.com/medical/ear/dysacousis/
1-3.混合性難聴
混合性難聴は伝音性、感音性の両方が混じっている状態です。
人によって外耳、中耳、内耳それぞれどのくらい障害されているかによって個人差はありますが、
伝音性難聴、感音性難聴両方の症状が出現します。
原因
・重度の頭部損傷
・慢性感染症
・遺伝性疾患
・大音量の音楽を聴き続けること など
以上より、伝音性難聴は音の大きさが障害される、感音性難聴は音の質が障害される、混合性難聴は双方の特徴がある1)
というように、それぞれの違いがあることが理解できますね!
ちなみに私は感音性難聴なので、iPS細胞や手術の技術が上がらない限り生涯聴力が今以上に回復することはありません(^^;
耳は体の中で最も小さい臓器と呼ばれているので治療が難しいようです…
早く難聴を治す技術が生まれてくれればいいなと心から思います(^^)
2.難聴の程度と症状
難聴と一言で表すことはできますが、聴力レベルは4つに分けられています。
「軽度難聴」「中等度難聴」「高度難聴」「重度難聴」
それぞれの聴力レベルがどのくらいの音を指すのか以下の表をご覧ください!
難聴の程度 | 騒音の大きさ(dB) | 感じる音の目安 | 音のイメージ |
正常 | 24以下 | 極めて静か | 雪の降る音、木の葉の触れ合う音 |
軽度難聴 | 25以上 | 静か~少しうるさい | 深夜の郊外、鉛筆での執筆音、
図書館内 |
40未満 | |||
中等度難聴 | 40以上 | 普通~少しうるさい | 家庭用エアコンの室外機、静かな事務所の中、会話 |
70未満 | 走行中の自動車内、デパート店内 | ||
高度難聴 | 70以上 | うるさい | 高速道路走行中の自動車内、セミの鳴き声、掃除機 |
90未満 | 走行中の電車内、救急車のサイレン、パチンコ店内 | ||
重度難聴 | 90以上 | 極めてうるさい | 騒々しい工場内、大声 |
聞こえの程度のイメージはつきましたか?
私は中等度難聴なので雪の降る音が存在することを知りませんでした(^^;
この表を作りながら驚いて思わず親に雪が降る音ってどんな音?と聞いてしまいました(笑)
次に、人とコミュニケーションをとる上での症状について見ていきます!
難聴の程度 | 聴力(dB) | 話し声の程度 |
正常 | 24以下 | 普段の会話ができる |
軽度難聴 | 25以上 | こそこそ話ができない
距離が離れると聞こえにくい |
40未満 | ||
中等度難聴 | 40以上 | 普段の会話で聞き返し、聞き間違いがある |
70未満 | ||
高度難聴 | 70以上 | 大きな声でも聞こえにくい |
90未満 | ||
重度難聴 | 90以上 | 耳元の大きな声でも聞こえにくい
日常の会話は無音 |
表で表している会話における聞こえ方は、あくまで周りが静かな環境で1:1で話した場合を想定しています。
ざわざわした環境や学校の授業のグループワーク、広い講義室での聞き取りなど状況や環境によって言葉の聞き取り、音の聞き取りは変わってきます。
1:1の静かな状況でも聞き取りにくいのだから、人とコミュニケーションをとるときに聞き取れなくてストレスが出てしまうのは必然ですね(^^;
また、みなさんは「語音明瞭度(ごおんめいりょうど)」という言葉をご存知ですか?
一般的に語音明瞭度は言葉をどのくらい正確に聞き取れるかを表しています。
健康診断の聴力検査は単に音が聞こえるかで聴力を測っていますが、
静かな環境で単に音が鳴るだけなら自分の全集中力を使って最大限聞き取れるんです。
そこに言葉が加わってしまうと途端に音は聞こえるけどなんて言っているか分からないから、大きい声で話してほしいとなります。
健聴者のイメージとしては中学レベルの英語ができる人がネイティブの英語を聞き取るイメージです。
なんとなく言ってることは分かるけど、なんて言っているか分からないとなりませんか?
そうするとネイティブの方とコミュニケーションをとるときに、ほとんどの方が推測しながら話をするのではないでしょうか。
たまに意味をはき違えてしまったり、聞き取り間違えてしまったり…
難聴者はそういった状況で会話をしています。
なので常に聞き取ることに全集中です(笑)
以上より、難聴のレベルは「軽度難聴」「中等度難聴」「高度難聴」「重度難聴」の4つに分類され、
人とのコミュニケーションをとる上での困難感があることが分かりましたね!
3.中等度難聴の筆者の日常生活
では中等度難聴の筆者が普段日常生活でどのようなストレスがあり、困難感があるのか状況別にお伝えしていきます!
どの場面でも共通するのは、
聞き取りにくいことの理解は親しい人でも理解しきれない、
大人数での会話や騒がしい場所での会話、
突然後ろなどから話しかけられると気づけない、
コミュニケーションが取れなくて苦しい・怖い・虚しい、適度な愛想笑いは大事!
です笑
3-1.家でのストレス
ではまずこちらからお話ししていきます!
結論をお伝えすると、難聴者は音や言葉に気づけない、聞き取りにくいことによるストレスがあります。
具体的に家でのストレスにはどういったものがあるのか?見ていきます!
「テレビなんて言っているか分からないな・・・漫才面白くない」
「タイマーの音、洗濯機の完了した音聞こえないな・・・」
「電子レンジの音、お湯が沸いた音に気づかなかった」
「家族に遠くから呼びかけられても話しかけられても分からないよ」
こういった経験はありませんか?
その時に難聴者は
「もっと音を大きくしたい。字幕もつけたいな」
「音が鳴ったこと教えてくれるものがあればいいのに」
「料理しているときなどは危ないからあまり離れられないな」
「聞き取りにくいのに突然会話振ったり、どんどん声荒げられてイライラされると自分までストレスだな。聞くのが億劫になるし、聞き返して怒られるんじゃないかと思うと話したくないな。」
難聴の程度や環境によって個人差はあるとは思いますが、こう感じている方多いのではないでしょうか。
健聴者なら遠くにいても色々な音が聞こえているので様々な生活音の中で必要な音を取捨選択していると思います。
難聴者は必要な音を聞くために神経を研ぎ澄ましておかなければいけない、しかも研ぎ澄ましていても音に気づけないことはしばしばあります。
外ではずっと気を張っているので、家ではボーッとしていたいですよね(^_^;
難聴者の家での生活にはこういった、音や言葉が聞き取れないことによるストレスがあることが分かりましたね!
3-2.友達との会話
次に友達との会話についてお話しします。
結論をお伝えすると、会話が聞き取りにくく、孤独感を抱くなどのストレスがあります。
絶対に聞き取らなければならないような雰囲気の場面では聞き返すけれど、
聞き取れていなくても大丈夫そうだと判断したときは、つい愛想笑いや相手に合わせて分からなくても頷いてしまう、
あとであの時言ったよね?と言われて身に覚えがなく焦ることがあります。
結果的に天然キャラのイメージがついたり、仕事ができない人の印象をもたれてしまうことも多いのでは。
私自身そういったことが多く、もうこれに関しては諦めています(笑)
受け入れてもらえているならそれでいいかなと。
自分の心境としては聞こえていないのに一生懸命人に合わせていくことは虚しくもあり、その場にいるのに自分だけ置いていかれているような寂しい感覚を抱いていました。
自分がコミュニケーション下手で魅力がないからなんだと思っていたのですが、難聴によってコミュニケーションを学ぶ機会が人よりも少なく、
少ない経験値に少ない会話の情報で挑んでいたから余計に孤独だったんだと気づいてからは以前よりストレスは抱かなくはなっています(^^)
具体的な体験や解決方法は後日記事のリンクを張っていきますね!!
このように環境によっても聞き取りができるかどうか左右されてしまいます。
3-3.店員さんとの会話
初対面の店員さんとの会話では特に、コミュニケーションにストレスを抱えてしまいます。
特に、店員さんに難聴で聞き取りにくいことを伝えるタイミングって難しくないですか?
これからも交流があるわけではないのでわざわざ言う必要はないのですが、
聞き取れなかった時に怪訝そうな顔をされるとすぐ気づきますよね!(笑)
「この人話聞いているのかな?」
「なんかおかしいな?」
と思われているんだろうなと笑
例えばショッピングモールでお洋服選んでいる時はよく急に話しかけられますよね(^^;
まず、自分に話しかけられていることに気づいていない時もありますし、
気づいてもなんて言っているのかよく分からないから、なんとなく愛想笑いでごまかすなんてことも(^^;
本当は服について相談したいけど会話の労力を考えると面倒になってしまうので、私は親や友達と必ず行くようにしています。
難聴があると、何かお店で物を買う時も店員さんとのコミュニケーションにストレスを抱えてしまうことがあります。
以上より、聞き取りにくいことの理解は親しい人でも理解しきれない、
大人数での会話や騒がしい場所での会話、
突然後ろなどから話しかけられると気づけない、
コミュニケーションが取れなくて苦しい・怖い・虚しい、適度な愛想笑いは大事!
ということが分かりましたね!
人は一人では生きていけないですし、生きていると誰かしらと必ず関わると思います。
人が言葉を編み出したのは高い知能があるがゆえ、たくさんの情報をより的確に伝えたいという思いがあったからではないでしょうか。
また、どの言語でも言葉は文字より先にできています。
つまり、言葉が聞き取れないと人間というコミュニティでの情報交換の基礎が不十分であるということになりますね。
日常生活って音や情報で溢れていて、そこに乗り遅れないように取り残されないように必死で情報を取りにいかないといけない現状が難聴者にはあります。
4.難聴で看護師をするうえでの体験談
ここまで読んでくださった方は、きっと
「コミュニケーションに困難があるのに筆者は本当に看護師ができているの?」
「何か聞き取れなくてミスされたら怖いな」
「難聴でも看護師できるなら方法を知りたい!」
といろいろ疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
結論を先にお伝えすると、難聴でも看護師はできます!
ただ、緊急性が高いICUなどの科、個人病院の夜勤などは難聴の程度にもよりますが、医療ミスを起こさないためにも現実問題厳しいことはあります。
なので、どんな看護師を目指したいのか、自分がなりたい状態によって受けるストレスは変わってきます。
私が仕事をするうえで感じたストレスな状況とは
①医師とのやり取りで聞き取りにくい人や時があり、足手まといになることで怒られる、イライラされる
②遠くからの指示が聞き取れない
③仕事を覚える速度が人よりも遅い(個人差はあります)
④苦手な声質の家族との会話
⑤ピッチ(病棟内での内線の携帯電話みたいなもの)が聞き取りにくい
以上の5つの状況が大変でした。
意外と聴診器の音やモニターの音は分かったので、そこへのストレスはあまり感じませんでした。
ただ、上記5つに共通するポイントは「仕事でのコミュニケーションにストレスを感じている」ことです。
③に関してはそもそも聞こえる人は誰かが誰かに仕事を教えていたり、仕事を頼んでいたり引き受けたり・・・
そういった場面に気づきやすいと思います。
難聴だと目で見える範囲でしか気づくことは難しいので、直接教えてもらったことを周囲の動きに合わせて覚えていく作業がなかなかできません。
同じことを教えてもらっても、全体像が分からなければどう活かせばよいか、なかなかイメージも湧きませんよね?
結果的に全体を把握するまでに健聴者よりも時間がかかってしまい、仕事を覚えるのが遅くなってしまうのです。
※あくまで個人差はあります。
私の場合はこういう傾向があることに気づいたので、その場やその日のうちに自分の行動に違和感を持った点や改善してほしい点をフィードバックしてもらえるように毎回お願いしていました。
以上より、看護師はできるが仕事をする上でコミュニケーションをとることにストレスを感じることが分かりましたね!
5.難聴によるストレスへの4つの対策方法!
ここまで読んでいただいた方はきっと
「ここに書いてあるストレス、すごくわかるなあ」
「どうやって対処してきたんだろう」
「難聴者ってこんなにたくさんのストレスがあったんだ」
こう感じているのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、難聴対策として私は、
・初対面で難聴であることを伝える
・聞き取れなかったと気づいたときは必ず確認をする
・場所を選んで補聴器を活用する
・自己卑下をしない
この4点を意識して生活しています。
では詳細を見ていきましょう!
5-1.初対面で難聴であることを伝える
ショップの店員さんなど本当に一瞬しか話さない方には聞き返すときに
「難聴で聞き取りにくいのでもう一度お願いします」
と伝えていますが、基本関係性が続くと思われる方には全員に対して初対面で
「両耳難聴があります。聞き返してしまうこと、気づかないことがあるかもしれませんがよろしくお願いします」
と伝えています。
中には難聴があることを伝えられない、あまり知られたくないと思っている方もいるかもしれません。
そういった方からするとマネできない・・・と思うかもしれませんが、
初対面で伝えるメリットはかなり大きいと、これまで健聴者の中で生きてきた私は思います。
具体的なメリットとして
・難聴であることを伝えていないときよりも「無視されてる?」「話聞いていないのかな?」といった印象を初めの段階でつけられない
・人によっては協力してくれる人もいる
そうはいっても
「それが分かっていても、話す勇気が出ない・・・」
「友達や人が離れてしまうのでは」
と感じる方もいるのでは。
そういった方は無理に話さなくても良いと思います。
自分の障害を受け入れて周りに伝えるのって言葉にすれば簡単ですが、かなり心の労力がいりますよね(^^;
私の対策方法はあくまで一つの価値観なので、
その時の自分に合った方法を実践するのが一番だと思います。
5-2.聞き取れなかったと気づいたときは必ず確認をする
2つ目の対策として私は聞き取れなかった時は必ず確認をしています。
「必ず」と書きましたが、聞き取れないと次の行動や他の人に影響が出るときは確認していますが、
プライベートでの雑談では聞き返さないこともあります。
人間である限り何をするにも「言語」が必要になってくるので、
社会で生きていくには意思疎通ができないとどんどん置いて行かれてしまいます。
そもそも重要な話をしていることに気づけなかった時を除いて、確認することで次のメリットがあります。
・必要な情報が入ることで仕事がスムーズにでき、必要な人間とされる
・相手にちゃんと聞いているよというアピールができることで自分の人間性を誤解されない
まあ、意識して実践していても
「思い込みで動かないで、ちゃんと確認して」
と怒られちゃうこともありますが(^^;
そういう時は思い込みでなくて聞き間違えだったり、無意識に聞き流していたり・・・
ずっと気を張っていることはできないですし、タイミングで聞き返せないことや
聞き返すのを相手の雰囲気からためらってしまうことも私はあります。
そういう時は「人間だからできないこともあって当然だよね、悔しいけど他の得意な部分で巻き返せるように頑張ろう」と
ポジティブシンキングで頑張っています(笑)
辛くてどうしようもない時は友達に話したりはしていますが(^^;
吐き出すことは大事です(^^)
5-3.場所を選んで補聴器を活用する
場所によっては補聴器もかなり有効活用できます。
私はどんな場面で使っているのかお伝えしていきますね(^^)
まず、補聴器の使用面での特徴は
・音を大きくして聞き取ることができる
・最近の補聴器は雑音をカットする機能がある
・万能ではないため、眼鏡みたいに使えば健聴者みたいに聞こえるようになる訳ではない
・遠くの雑音も拾ってしまう。
こういった特徴が挙げられます。
なので静かな環境、例えば会議、図書館、雑音があまりない環境での会話、1:1など少数での会話などで補聴器はとても有効です。
ただ、世の中は音であふれていると思うので、補聴器をつけると逆に雑音がすごくて外したほうが聞こえるといったことも起こります。
自身の聴力だとどのレベルの雑音だと補聴器のほうが聞こえるのか、
逆にどのレベルだと外したほうが聞こえるのか、
いろいろな場面で試してみて調整していくと自分に合った補聴器の使い方が見えてきますね(^^)
ちなみに私は家や場所によっては友達とのお出かけでも補聴器は使っていません。
やっぱりずっと使うと雑音もすごい入ってきて耳が疲れてくるので(^^;
人によっては補聴器をつけるのは自分が障害者だと認めているみたいでいやだなと感じる方もいるとは思いますが、(私もその時期がありました笑)
付けることでこれまで気づかなかった音や場面によってはかなり聞き取りが楽になることもあるので
自分の気持ちと向き合えた時に補聴器屋さんでお試し期間を使って借りてみるのも一つの手です!
5-4.自己卑下をしない!
最後に自己卑下をしない!
これはかなり重要になってきます。
なぜ重要なのかというと、自分自身の精神衛生を守るためです。
聞き取れなかったこと、周りから浮いてしまって関係性をなかなか作れないこと、コミュニケーションを失敗して仕事やプライベートに影響が出てしまうこと・・・
いろいろあるとは思いますが、
「なんで自分は普通の人みたいにできないんだろう」
「なんで自分だけ聞き取れない耳になってしまったんだろう」
「きっとこの場にとって自分の存在はいてもいなくても変わらないんだろうな」
「こんな自分を必要としてくれる人はいないよ・・・」
「この先もこの状況は変えられないんだろうな、将来が不安だよ」
こう感じてしまうことありますよね(^^;
”難聴者と中途失聴者の心理学”という本があるのですが、そこでは難聴者と心の健康について以下のように述べています。
難聴と心の健康との関係を調べた研究では、難聴がある人とない人ではある人の方が心の健康の度合いが低いことが分かっています。
ー身体障害者手帳を持っている難聴者と持っていない難聴者とでは、心の健康の状態に違いがあり、持っていない難聴者のほうがうつの程度が高いことが分かりました。
ー聞き間違いや聞き落としなどコミュニケーションの問題も起こりやすくなり、難聴者は周囲の人々との対人関係上のストレスを経験することが多くなってしまいます。こうした経験が積み重なり、うまく対処することができないと心の健康にも影響する恐れがあると考えられます。
引用:”難聴者と中途失聴者の心理学”
編者:難聴者の心理学的問題を考える会
出版年:2021年12月25日 出版社名:株式会社かもがわ出版
引用より、周囲から難聴に対する理解が得られない環境にいる難聴者ほど、心の葛藤や苦しさに耐えかねてうつになりやすいことが分かりますね。
実際に私もうつという診断は受診をしていないのでもらっていないですが、
間違いなく初期のうつ状態だったんだなという時期はあります(^^;
心が不健康な状態は何をするにしても上手くいかないですし、
毎日学校行くの嫌だな、仕事行くの嫌だなと思いながら生活するのもうんざりですよね。
自分が楽しいと思うのはどんな時なのか、誰といるときが楽で前向きでいられるのか、
自分と向き合ってみると心が健康にいられる場所を見つけることができます。
その場所は自分自身を肯定的に捉えてくれる場所なので、自然と自己効力感や自分の捉え方が変わっていきます。
大変な日常があったとしても、その場所にいる時間を作ることで私は前向きでいられるので、
いやなこと、辛いことがあっても自分が悪いんだ・・・とならずに済みます。
自分の心を守るためにも自己卑下しない時間を少しずつ作っていくと今生きている人生が今よりももっと生きやすくなるので、ぜひ実践してみてください(^^)
以上より、
・初対面で難聴であることを伝える
・聞き取れなかったと気づいたときは必ず確認をする
・場所を選んで補聴器を活用する
・自己卑下をしない
これらの重要性が伝わったでしょうか?
とはいっても、これはあくまで私の価値観から出た良い対策方法なので
4点は実践できていないとしても、今の自分に合わせて方法を編み出していけているのならそれで十分だと思います笑
一つの参考にして頂ければ嬉しいです(^^)
6.まとめ
・伝音性難聴は音の大きさが障害される、感音性難聴は音の質が障害される、混合性難聴は双方の特徴がある
・難聴のレベルは「軽度難聴」「中等度難聴」「高度難聴」「重度難聴」の4つに分類され、人とのコミュニケーションをとる上での困難感がある
・聞き取りにくいことの理解は親しい人でも理解しきれない、大人数での会話や騒がしい場所での会話、突然後ろなどから話しかけられると気づけない、コミュニケーションが取れなくて苦しい・怖い・虚しい、適度な愛想笑いは大事!
・看護師はできるが仕事をする上でコミュニケーションをとることにストレスを感じる
・対策方法として初対面で難聴であることを伝える、聞き取れなかったと気づいたときは必ず確認をする、場所を選んで補聴器を活用する、自己卑下をしないが大事!
他の記事でも難聴について様々な視点で述べていくので気になる方はぜひ読んでみてください(^^)
その中で相談してみたい、話してみたいと思った方はぜひコメントよりご連絡ください!
お待ちしております!
私のように難聴にお悩みの方が少しでも快適に、より充実して過ごせるきっかけとなれば嬉しいです(^^)